原価設定・収支試算・損益実績の使い方
このページでは、SORAEの収支管理機能の使い方を解説します。原価の設定、収支試算、確率調整、配信後の損益実績まで、ガチャの収支を見える化するための機能をまとめて紹介します。
ガチャの基本操作(企画作成・景品追加・抽選・配布)は「IRIAMでガチャを作る方法」で解説しています。はじめての方はそちらから読むのがおすすめです。
なお、収支管理はオプション機能です。原価を入力しなくても、これまで通りガチャを楽しめます。気になる方だけ、上から順に読み進めてください。
景品編集の画面には、「原価」「種別」「上限数警告」の3つの項目があります。
通常(確率)方式は、景品の確率と原価から収支を試算できます。ボックス方式の試算は対象外ですが、「収支設定」から入力したパラメータを実績集計に使えます。
このグラフは、ガチャの収支が運によってどのくらい揺れるかを示したものです。
帯が広いほど結果の揺れ幅が大きい、狭いほど揺れ幅は少なく安定となります。リアルグッズの割合が多いほど揺れは大きくなり、デジタルグッズのみの場合は点(揺れなし)になります。
通常(確率)方式では、景品ごとの確率を目で見ながら調整できます。合計を100%にそろえつつ収支バランスを整えます。ボックスでは確率調整・100%への調整・自動配分は使わず、本数を設定します。
数量を制限する方法は2つあります。通常(確率)方式の排出上限は残った景品の設定確率で抽選します。ボックス(本数)方式は全景品の本数を決め、残り本数に応じて抽選します。まず通常方式の上限を説明します。
通常方式で「排出上限を適用」をOFFのままにしておくと、上限数警告は当選数が達したときに抽選画面とまとめ画面へ警告を表示するだけで、抽選そのものは止まりません。
在庫確認が間に合わない状況を許容してでも抽選を止めたくない場合は、こちらの運用が向いています。リアルグッズの在庫数に限りがある場合は、振り替え景品(同等の他景品)を事前に決めておくと安心です。通常方式で特定の景品を対象から外す場合は確率を0%にし、ほかの景品を調整して合計100%を保ちます。ボックスは確率を使わないため、確率が0%でも残り本数があれば抽選対象です。
一番くじのように、景品ごとの当選本数を決めて引く方式です。残り本数が多い景品ほど当たりやすく、当たるたびに残りが減り、0本の景品は出なくなります。全て引き切れば、各景品が設定した本数だけ出ます。
まとめ画面から実際の損益を確認できます。通常方式は事前の試算と比較でき、ボックスも実際の抽選履歴から集計できます。
損益実績の画面の右上には(CSV出力)アイコンがあります。タップすると、損益サマリーをCSVファイルとしてダウンロードできます。
実際の企画でどう組み合わせるかを3つの設定例で見ていきます。デジタルグッズだけの構成、混在の構成、リアルグッズだけの構成を紹介します。
最近定番になりつつある役職ガチャです。役職ごとにヘッダーやアイコンリングを配布します。デジタルグッズだけで構成すれば、当選数が増えても費用は変わりません。
| レア度 | 景品名 | 確率 | 原価 | 種別 |
|---|---|---|---|---|
| ★5 | 恋人 | 1.00% | 500円 | デジタル |
| ★4 | 幼なじみ | 3.00% | 500円 | デジタル |
| ★3 | マネージャー | 5.00% | 500円 | デジタル |
| ★1 | 犬(ペット) | 8.00% | 500円 | デジタル |
| ★1 | 猫(ペット) | 8.00% | 500円 | デジタル |
| ☆ | 一般リスナー | 75.00% | 未設定 | 未設定 |
目標応援Pt 68,000、必要抽選数85回で試算すると、予定収支は+50円、赤字確率は0.0%。収支の目安グラフは点となり揺れ幅はゼロです。
実際に85回ガチャを回した結果、損益は+50円で試算とぴったり一致します。デジタルグッズ構成では、想定ガチャ回数に達したときの実績は試算と必ず一致します。費用が配布数で変わらない、つまりガチャが回れば回るほど黒字になります!
リアルグッズとデジタルグッズを組み合わせた、定番のバランス型ガチャ構成です。
| レア度 | 景品名 | 確率 | 原価 | 種別 |
|---|---|---|---|---|
| ★5 | マグカップ | 0.36% | 2,000円 | リアル |
| ★4 | アクスタ | 0.72% | 1,000円 | リアル |
| ★3 | 缶バッジ | 2.06% | 350円 | リアル |
| ★2 | ヘッダー | 20.00% | 650円 | デジタル |
| ★1 | アイコンリング | 30.00% | 400円 | デジタル |
| ☆ | はずれ | 46.86% | 未設定 | 未設定 |
確率に細かな数値が設定されていますが「自動配分」で割り振った結果です。デジタルグッズは確率を固定、リアルグッズとはずれの確率を調整して、プラス・マイナスゼロになるよう設定しています。
目標応援Pt 100,000、必要抽選数125回で試算すると、予定収支は0円、赤字確率は50.0%。その時の運によって上下の揺れ幅が発生します。目安グラフの色の濃い帯はこの揺れ幅を示しています。
実際に125回ガチャを回した結果、損益は -2,000円で赤字側に揺れました。
あたりが予想より多く出たため、リアルグッズ原価が2,701円から4,700円まで膨らみ、赤字になっています。
最近は見かけることが少なくなったリアグガチャです。リアルグッズのみで構成しています。
| レア度 | 景品名 | 確率 | 原価 | 種別 |
|---|---|---|---|---|
| ★5 | タペストリー | 1.56% | 2,400円 | リアル |
| ★4 | マグカップ | 2.08% | 1,800円 | リアル |
| ★3 | アクスタ | 4.17% | 900円 | リアル |
| ★2 | アクキー | 6.25% | 600円 | リアル |
| ☆ | はずれ | 85.94% | 未設定 | 未設定 |
確率は「自動配分」で割り振った結果です。リアルグッズとはずれの確率を調整してプラス・マイナスゼロになるよう設定しています。
ギフトPt/回 1,000pt、目標応援Pt 200,000、必要抽選数50回で試算すると、予定収支は+5円、赤字確率は49.9%。目安グラフの帯は -6,053円から +6,062円まで大きく広がっています。リアルグッズだけで構成しているため、あたりの数がそのまま収支の揺れ幅になります。
実際に50回ガチャを回した結果、損益は-3,000円で、試算(+5円)から赤字側に揺れました。リアル原価が試算7,496円から実績10,500円に増えています。あたりが予想より多いと、その分だけ費用が増えるのがリアグ構成の特徴です。